えび主演の大作にひねりは無用
5位 『えびボクサー』 CRUST
『いかレスラー』と同じく、タイトルで笑いをとれる出オチムービー。
前代未聞のえびのサクセスストーリー。邦題はこれ以上ないほどシンプルに映画の内容をあらわしています。巨大えびを主役にしたスポ根映画に予算を投じてしまう、製作者の腰のすわった不真面目ぶりに感動すら覚えます。Crustは「皮」という意味。もしかして、甲殻類のことでしょうか?原題も謎に包まれています……。
どう見ても「ふわっと」していない
4位 『ふわっとアルバート』 FAT ALBERT
『ふわっとアルバート』。原作は、TVで放映された人気アニメ。
ファット(デブ)のアルバートという原題から無理やり韻を踏んでつけられたこのタイトル。デブという表現が日本的に宜しくないということから改題されたのだと思いますが、かなりの重量感のあるアルバートに「ふわっと」という形容詞をつけてしまう強引さがステキです。それにしても、子ども向けのアニメなのに中傷的なタイトルをつけちゃって、問題にならなかったのでしょうか?
キャットしてGOOD
3位 『ハットしてキャット』 THE CAT IN THE HAT
ドクター・スースの原作本『キャット・イン・ザ・ハット』。待望の映画化なのにこんな邦題になってしまうとは……。
アメリカの子どもたちの愛読書を映画化したファンタジー作品。「帽子をかぶった猫」という直訳を嫌い、2003の映画なのに昭和のヒット歌謡曲にヒントを見いだすところに、名づけた方の勇気を称えたいと思います。なお、同作は2003年のラジー賞(ワースト映画賞)でも最多8部門でノミネートされています。
続編でもなんでもないのに
2位 『ギリーは首ったけ』 SAY IT ISN'T SO
『ギリーに首ったけ』。邦題のフォントまで本家に似せた徹底したコピーぶり。
言うまでもなく『メリーに首ったけ』のボビー・ファレリー監督が手がけたコメディー作品。でも、『メリー〜』の続編でもなければオマージュでもない、全くの別映画。結婚したいくらいにホレた彼女が生き別れた妹だったなんて、Say it isn't so!(=うそだと言って)なワケです。ファレリー作品ならまたヒットすると信じて輸入したものの、弱気になって代表作の幸運をあやかった日本の宣伝マンが邦題を拝借……したかどうかは不明。
そして、ベスト迷翻訳のトップに輝いたのは……
腹が立ってもまた見たくなる
1位 『死霊の盆踊り』 ORGY OF THE DEAD
『死霊の盆踊り』。レンタルビデオ店でタイトルを見つけたときの驚きは、今でも忘れられません。
この映画、死者が夜な夜な(なぜか)裸になって踊るだけの、全く意味不明な珍作。Z級映画(B級どころではない駄作)として、「後味が悪いのにまた見たくなる」とファンから絶大な人気を得ています。ホラー映画の代名詞「死霊の(〜 of the dead)」をつけたところまでは良かったものの、仏教に全く縁の無い、米人死者たちの乱ちき騒ぎ(orgy)を「盆踊り」としてしまう邦題はかなりオツです。
胃潰瘍と食事療法